ティファニーは利益への圧力が緩和されると予想している。シェアアップ

(ロイター) - ティファニー & 同社は月曜日、厳しい世界経済と年末商戦への期待の低迷を理由に売上高と利益の予想を２四半期連続で下方修正したが、年後半に利益率が改善するとの見通しが投資家を安心させた。 金とダイヤモンドの価格によるマージンへの圧力が今四半期にようやく緩和されるとの期待から、同社の株価は7％上昇して62.62ドルとなった。 ティファニーは、今年最大のホリデー四半期に粗利益率が再び上昇し始めるはずだと述べた。 モーニングスターのアナリスト、ポール・スウィナンド氏はロイターに対し、トンネルの先には光があると語った。 それでも、ティファニーは他の米国人よりも露出が多い。 高級品ブランドの影響は、中国の猛烈な経済成長の鈍化、欧州の景気後退、国内の高級宝飾品販売の低迷の影響を受けている。 ティファニーは１月終了年度の世界純売上高の伸び率予想を１％ポイント引き下げ、６─７％の範囲とした。 同社の成長は前年の30％ペースよりも緩やかになるはずだった。 月曜の予想引き下げは5月に続き、ティファニーがホリデー期間中の売上高の伸びが鈍化すると想定していることが主な要因となった。 ティファニーは通年の利益見通しを1株当たり3.70～3.80ドルから3.55～3.70ドルに引き下げ、ウォール街予想の3.64ドルと一致した。 慎重な見通しにもかかわらず、ティファニーは近年の急成長を支えてきた拡大計画を進めている。 同チェーンは、当初計画していた24店舗から、トロントとマンハッタンズのソーホー地区を含め、年末までに28店舗をオープンする予定であると述べた。 同社の株価は将来利益の約16倍で取引されており、欧州やアジアへのエクスポージャーが大きい一部の高級品メーカーの株価を下回っている。 一方、米国 ハンドバッグメーカーのコーチ社の将来収益は14.5倍で取引されており、その倍率はラルフ・ローレン社が20.3倍、フランスの高級複合企業LVMHが18倍となっている。 ティファニーの世界売上高は、7月31日に終了した第2四半期に1.6％増の8億8660万ドルとなった。 為替変動の影響を除くと、少なくとも１年以上オープンした店舗の売上高は１％減少した。 米州では既存店売上高が5％減少した。 欧米の高級ブランドにとって最も急成長している市場である中国を含むアジア太平洋地域でも５％減少した。 欧州での売り上げが伸びたのは、為替レートがティファニーにとって有利だったことと、休暇中のアジア人観光客がショッピングに出かけたことだけだった。 ニューヨークの何百万人もの外国人観光客に人気のこのチェーンの有名な五番街旗艦店の売上高は９％減少した。 その場所は収益のほぼ 10% を生み出しています。 観光客が米国での休暇を控えるのではないかとの懸念が広がっているにもかかわらず、同社は米国での観光客の減少が影響していると述べた。 売上高は完全に地元住民の支出減少によるものでした。 先週、シグネット・ジュエラーズ・リミテッドは、より高価なジャレッド・チェーンにおける既存店売上高がわずか2.4％増加したと報告した。 ティファニーは、同四半期の利益が9180万ドル（1株あたり72セント）で、前年同期の9000万ドル（1株あたり69セント）から増加したと発表した。 この結果はウォール街の予想を1株あたり1ペニー下回った。 アナリストらは貴金属価格の上昇により利益が減少すると予想していた。